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お葬式を執り行う方法やその呼ばれ方・名称
2025.09.07

人が亡くなってからの、家族を中心とする周りの方々が行う、その故人に対する一連の葬送の行事の中に出てくる言葉についてのお話です。
非常に回りくどい表現をしましたが、「人が亡くなってからの、家族を中心とする周りの方々が行う、その故人に対する一連の葬送の行事」、つまりは「お葬式」です。
お葬式に関わる言葉には、「葬儀」「告別式」「通夜」「密葬」「家族葬」「直葬」「一日葬」などがあります。
それぞれの言葉が指し示す意味・意義について考えてみます。
それぞれの言葉の解釈については、葬儀会社や専門家でも意見が分かれますので、一般の方はあまり厳密に考える必要はありません。問題なのはそれぞれの言葉の解釈が違うことで、葬儀会社の担当者やご家族との間で「お葬式」の内容に対する認識がズレたままになってしまったままお葬式が行われることや、一部の葬儀会社がその認識のズレを悪用して、喪主やその家族・親族が思いもよらない多額の費用を伴うお葬式になってしまうことです。
家族・親戚・友人・知人が霊柩車に柩を載せる場面に立ち会い、新たなる旅立ちを見届けることが故人との別れる気持ちの整理をする重要な瞬間です。
「葬式」とは
上述した「人が亡くなってからの、家族を中心とする周りの方々が行うその故人に対する一連の葬送の行事」をまとめて指す言葉です。
葬儀・告別式・通夜等をそれぞれ含め且つそれらに比べて総合的な意味合いを持つ社会的行事全体のことをいいます。
後述する「密葬」「家族葬」「直葬」「一日葬」も含めて「葬式」です。
葬式は亡くなった故人のために行われるものではなく、家族や親族、友人・知人が「大切な人が亡くなってしまったこと」を受け入れて見送り、それぞれの気持ちに整理をつけるための時間と考えるべきでしょう。
葬式が故人のためだけのものとして行われてしまうと、その時それはもう葬式ではなく、単なる「遺体処理」となってしまうのかもしれません。
「葬儀」とは
故人を弔い、宗教的な儀式を通して冥福を祈るための儀式のことで、具体的な例としては仏教であれば僧侶による読経、神道であれば神主による祭祀、キリスト教であれば牧師や神父による説教等、宗教的な要素が強い儀式です。
「告別式」とは
宗教的な儀式を伴わないお別れの儀式を指し、宗教的儀式を伴う「葬儀」の後に引き続いて行うもので、宗教者が退席し場にいない中で、故人が納められている柩に花などを入れてお別れをする儀式を指します。
「通夜」とは
葬儀・告別式の前日に行われるもので、多くは夕方から夜の時間帯に行われます。
通夜は文字通り「夜を通して家族が故人と過ごす」というものですが、現在ではある程度時間を区切って行われることが大多数です。
また元々通夜自体は仏教の儀式ですが、他の宗教でも仏式の通夜にあたる儀式を行うこともあります。
(仏式の通夜にあたる行事を行わない宗教もあります)
今回はここまで。次回はお葬式の形について触れます。