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お葬式の費用について
2025.10.26
今回より複数回に亘って、お葬式の費用の中身についてお話していきます。
お葬式の費用に最小限はあっても上を見ればきりがない
このコラムの中で時折触れていますが、「お葬式」といっても依頼されるお葬式にはいろいろな形があり、それぞれにかかる費用は内容によりかかる費用に幅があります。
いわゆる必要最小限のお葬式として成立する直葬を費用の下限とすると、お葬式の費用に上限というのはありません。
妥当であるか否かは別としてあくまで極端な例ですが、三年前の故 安倍晋三元首相の国葬の費用は16.6億円といわれています。
多くの会葬者を収容できる会場の使用料や設営費用、大きな祭壇やそれに使用する生花の数、会場周辺や会葬の要人の警備などとてつもなく規模の大きなもので、それに関わる人件費も莫大なものになるでしょうし、棺も骨壺も一般の葬儀会社では普段見ることのない様なものだったでしょうから、16.6億円が妥当だったかはさておき、かかるべくして非常に大きな費用がかかったであろうことは容易に想像がつきます。
ただここまでくると一般のお葬式とはかけ離れてくるので、ちょっと極端な例過ぎましたが、つまりそこに見送る側のニーズがあれば、お葬式の費用には上限はないということです。
残されたご家族がお葬式に求めるニーズはそれぞれ違いますから、当然葬儀会社側としては、ご依頼いただいた後に打ち合わせの場でそれを伺っていくことになります。
ですので、民間の企業である葬儀会社がお葬式の内容について、ワンランク上の提案してくるのは当然のことで、それ自体が悪いわけではありません。
もちろん提案の仕方によっては問題が生じることになり、これがいわゆる高額請求トラブルと発展するのですが。

葬儀会社のHPにはプランの中身を示す方法としてこの様な図を挿入してることが多々あります。詳細をよく確認してプランの比較をしてみましょう。
多くの葬儀会社が各々掲げるお葬式プランに何が含まれているのか含まれていないのかは葬儀社の方針によるところが多いので、仮に比較する複数の葬儀会社にお葬式の同価格帯のプランがあったとしてもそこに含まれる内容が全く同じであるとは限りません。
以前触れた様に、そのプランの中に何が含まれるかはよく確認する必要があります。
これはついていて当たり前だろうという項目が含まれていないことだってあります。
今回から複数回に亘る回のテーマは、「お葬式に何が必要で、何が必ずしも必要でないのかを知ること」。
今回のお話が費用面でも内容の面でも、残されたご家族が思い描くお葬式にしていただけるヒントとなれば幸いです。
お葬式の費用の項目
(ほぼ)必ず必要な費用
・お迎え搬送車
・霊柩車(ご出棺)
・棺
・骨壺
・ドライアイス
・施設使用料等(宿泊設備使用料・備品類使用料)
※これらはいわゆる直葬にかかる費用だとお考えいただければよいかと思います。
必ずしも必要ではない費用
・美装(湯灌等)
・遺影写真
・生花祭壇
・後飾り祭壇(仮祭壇・中陰壇・自宅飾り)
・供花(生花スタンド等)
・その他仏具や納棺時・出棺時に使用するもの
・料理
・会葬御礼品等
・送迎用バス
・その他諸費用
※お葬式のプランにはそのプランの金額により、これらのいくつかの項目が含まれているものがほとんどです。
先述した様にどの価格帯のプランに何が含まれているかは各々葬儀会社の考えに基づきます。
また葬儀会社によっては、これらの全ての項目をお葬式の内容に含めることが前提となっている場合もある場合もあります。
葬儀会社に対して支払う費用とは別の費用
・死亡診断書や死体検案書等の発行手数料(医療機関への支払い)
・火葬料(多くの場合は自治体への支払い)
・宗教者へのお礼(お布施など)
上記の項目は葬儀会社毎に名称呼称が異なる場合があります。
次回からこれらの項目が一体何なのか・何に使うものなのかを説明していきます









