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葬儀のエトセトラ

お葬式の費用について -必ずしも必要でない費用①-

2025.11.24

お葬式の費用について -必ずしも必要でない費用①-

今回からしばらくは「お葬式に必ずしも必要でない費用」についてお話していきます。

下記の様な項目が、必ずしも必要でない費用と言えるでしょう。

 

・美装(湯灌等)

・遺影写真

・生花祭壇

・供花(生花スタンド等)

・後飾り祭壇(仮祭壇・中陰壇・自宅飾り)

・その他仏具や納棺時・出棺時に使用するもの

・料理

・会葬御礼品等

・(式場・火葬場)送迎用バス

・その他諸費用

・心付け(追加しました)

 

それでは細かく見ていきましょう。

 

【美装(湯灌等)】

葬儀会社各社で呼称は違ってくると思いますが、「納棺の儀」といった呼び方が多い気がします。

ラストメイクと呼称することもありますが、美装とは故人のお顔まわりを整える髭剃り・顔剃りや化粧・着付け等を行うことで、場合によっては開いてしまった目や口を閉じさせたり、やつれてこけてしまった頬を生前の様にふっくらさせたりすることです。

湯灌とは、簡単にいうと故人をお風呂に入れてお身体を綺麗に洗い身を清める行程をいいます。

 

費用もそれなりにかかりますし、絶対しなければいけないものではありませんが、美装・湯灌を行えば、故人の装いは驚くほど変わるので、ほとんどのご家族の方に喜んでいただけます。

病院ではエンゼルケアと呼ばれる死後措置を行いますが、病院によってはその措置の中で、この美装・湯灌を行ってくれるところもある様ですので、病院に尋ねてみるとよいでしょう。

病院で行ってもらえれば、費用負担が減るかもしれないですしね。

 

【遺影写真】

言わずもがな亡くなった故人の生前のお姿の写真。

お葬式の祭壇に飾る大きな遺影は、故人を偲ぶための重要なアイテムです。

お葬式で使った後は、ご自宅に飾る方が多いですよね。

 

お葬式の象徴の一つでもある遺影写真ですが、何が何でも葬儀会社で絶対作らなければお葬式が出来ないという訳ではありません。

場合によっては地域の老人会や入所する施設などでお葬式に使える様な遺影写真を事前に作っている場合もある様ですので、それで問題がなければそれを使えばよいでしょうし、もっと言えば、(祭壇として映える映えないは別として)遺影写真が無くてもお葬式は出来ます。

遺影写真の作り方、基になる写真の選び方等については、また触れる機会があるでしょうから、今回は割愛します。

 

 

会葬者の数やその内訳、当然かけられる予算や様々な条件を含めて総合的に考えていくことが大切です。

 

【生花祭壇】

お葬式の際に生花や草木を用いて作られる祭壇。

色鮮やかな花々で故人との最期のお別れの場を彩るために用いられます。

お葬式の費用の中で大きな比率を占めるもののひとつで、生花祭壇に使う花の数・種類・デザイン等で大きく費用が変わります。

生花祭壇もお葬式に絶対必要かと言えば決してそうではありません。

花がなければ火葬が出来ないわけではありませんから。

ただ故人への追悼の意を表すのに花を飾るのははるか昔から続いてきた人類の風習ということもあり、ここに重きを置く方がたくさんいらっしゃるのもこれまた事実です。

因みに日本の生花祭壇は生け花の美学と仏教の供養文化が融合し発展した日本独自の文化です。

(亡くなった方に哀悼の意を込めることに花が用いられることについてはネアンデルタール人の文化が起源という説もあります。この辺のことも含めて生花祭壇については改めて取り上げる機会もあるかと思います。)

 

先にお話した様に、無くてもお葬式自体が成立するとはいえ、生花祭壇はお葬式を行う中でも重要な要素のひとつであり、その規模により費用が大きく変わります。

つまりお葬式が費用が高額になる可能性のある要素のひとつですので、実際にお葬式のことを考える状況になった時には慎重に検討してください。

 

今回はここまで。

次回も続きます。

 



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