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お葬式の費用について-必ずしも必要でない費用②-
2025.11.28
今回も前回に引き続き、お葬式の費用について、必ずしも必要でない費用についてみていきます。
【供花(生花スタンド等)】
お葬式の会場で、生花祭壇の脇などお葬式の会場に飾られるのが供花(生花スタンド)です。
生花祭壇同様、故人への哀悼の意を込めて飾られます。
供花を出すのは、家族はもちろん、親戚や友人知人、ご近所、会社関係など様々です。
祭壇の両脇に供花がたくさんあるとより華やかな見映えとなります。
飾られた供花は多くの場合、故人との最期のお別れの際に御棺に入れることに使います。
花の数量が多い時には別途ご家族にお渡ししたり会葬者に配られることもあります。
(地域性や各葬儀会社の方針で違いがありますので、必ずしも会葬者に配られるものではありません。)
こちらも生花祭壇と同様で、生花スタンドがないとお葬式が成立しないわけではありません。
状況によって要不要の判断をしていただければよいのではないでしょうか。
【後飾り祭壇(仮祭壇・中陰壇・自宅飾り)】
葬儀会社各社、地方によりいろいろ呼び方があるようですが、火葬後、納骨までの間に骨壺や白木位牌をおいておく仮の祭壇のことです。
納骨のタイミングに決まった日はありませんが、仏式ならば四十九日法要後に行うことが多いでしょう。
「仮の」と表現しましたが、仏壇に入るまでの「仮」ということです。
もちろんこれはあくまで仏式の多くの場合であって、他の宗旨ではまた変わってきます。
仏式であれば、後飾り祭壇を作るに越したことはないのですが、祭壇自体一定のスペースを必要としますし、物理的に自宅には置けないご家庭もあるでしょう。
宗教的な考えや物理的な問題も含めて絶対必要不可欠とは言い難いですから、必ずしも必要ではないということになります。
なぜ四十九日法要後なのか、そもそも四十九日とはなんぞやということや、なぜ「仏式の多くの場合」なのか、納骨のタイミングは決まってないのかなど細かく見ていくとお話が長くなってしまうので今回この辺は割愛します。

祭壇はお葬式の費用の割合の大きな部分を占めます。総合的に判断をして決めましょう。
【その他仏具や納棺時・出棺時に使用するもの】
葬儀会社によっては、故人を棺に納める際にメイク等を行う美装以外に棺内にさらなる装飾を施したり、棺の底に畳を敷くオプションがあるようです。
また出棺の際に祭壇の花やスタンドの供花とは別に棺の上に載せる花束がオプションだったり、強制的に別途請求になる場合もあるようです。
柩の蓋に特製の棺掛け(棺覆い)と呼ばれる布を施します。
仏式であれば僧侶の七条袈裟(を模した布)、神式であれば白い布、キリスト教であれば十字架のついた黒い布を使用します。
仏式であれば袈裟を身に着けた者は魔・禍から守られるとされていること、神式であれば、死は穢れとされていることから故人を清める意を込めています。
いずれの場合も故人が安らかに旅立てることを目的としています。
そういう意があるので必要といえば必要なのですが、特別仕様と称してここを高額なオプションとして設定している場合もあるようです。
また生演奏やスライドショー、思い出のDVD作成などお葬式の演出をより印象付けるものもあります。
これもあればもちろんそれなりの効果があるものですが、ないからと言ってお葬式の質が落ちるものでもありません。
その様な演出があることを「よいお葬式だった」と喜んでいただける方がいらっしゃる一方、提案されてよくわからないまま高額な費用を請求されてしまう方もいらっしゃいます。
今回はここまで。
次回も、お葬式の費用について、必ずしも必要でない費用についてみていきます。









