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お葬式は誰のため?②
2026.03.28
前回からの続きです。
お葬式は誰のため?
ここ20年くらいの間にお葬式の形やお葬式に対する人々の考えも変わってきましたし、選択肢も増えてきました。
お葬式の内容にもよりますが、近年ではどの葬儀会社も、法人でない一般の方からの葬儀依頼は家族葬が大半であろうことは想定していることですので、昭和の様な大がかりな葬儀になり費用が膨大にかかるのではないかと身構える必要性はかなり減ったといってもいいでしょう。
(だからといって、事前相談や事前の調査をせずに飛び込みでよく知らない葬儀会社に依頼したり、担当者の勧めるままに事を進めてしまうのは危険ですが)
で、ここで考えたいのは「お葬式は誰のためにするのか」です。
厳しいリアルな話をすると、人の体は亡くなると徐々に変質していきます。
故人の尊厳を守るためにもその体の変質は最低限に抑え、火葬をする必要があります。
あえて「故人の尊厳」という言葉を差し込みましたが、これは「ゼロ葬」的な、淡白な言葉で表現をすれば、遺体処理です。
(ゼロ葬についてはまた別の機会に触れたいと思います。)
しかしこれは、本人のためというよりは本人をとりまく周囲の人のためであって、実際には本人のためではありません。
だからこそ、直葬という名の遺体処理で「お葬式」を終えてよいのか、冒頭の事例の様に悩むのでしょう。
(因みに弊社では、他社で直葬と呼ばれる様な案件にももちろん対応していますが、その場合でも、ゆっくりお別れが出来る様な体制を段取りするようにしています。)

お葬式に関する情報が溢れ過ぎて、目立つ情報についつい目が行きがちですが、お葬式に一番優先したいことを考えることが大切です。
本人は既に亡くなっているため、当然本人の意思は確認できませんし、本人が処置を依頼する人に対して意見することも当然ありません。
本人が、自分が亡くなった後にどの様なお葬式にしてほしいのか生前に遺言していることが多々ありますが、実際にそれをどの様に実行していくかという過程において大切なのは残された人の思いではないでしょうか。
その思いが具体化されて、見送るべき人が故人との最期の区切りをつける時間がお葬式ではないかと思います。
そう考えると、お葬式とは残された人たちのためのものであるべきではないかと考えます。
故人の遺言・意志を過度に尊重したお葬式をすると(特に直葬など)、のちのち「あの形のお葬式で本当によかったのか」と後悔してしまうかもしれません。
故人の生前のお葬式の遺言については頭の片隅に置きつつも、残された家族がどのように故人を送りたいのかを優先して考える方がしっかりとお別れが出来るのではないでしょうか。








