- HOME
- > ネット葬儀社とは?
ネット葬儀社とは?
2024.10.15
近年注目を集めてきた(あえて過去形にしてみます)俗にいう「ネット葬儀社」について書いてみようと思います。
ネット葬儀社と言われてもピンと来ない方ももちろんいらっしゃるでしょうから、例を出すと「小〇なお葬式」「より〇うお葬式」「イ〇ンのお葬式」などでしょうか。
インターネット上のあちこちに広告を打っていて、テレビCMもインパクトがあるので、目に耳にした方も多くいらっしゃることと思います。
10年以上前まではどちらかというと、特に費用に関してアンタッチャブルなものとしてとらえられがちだった「お葬式」というものをインターネット、テレビCM、新聞折込チラシにまで斬新な切り口で広告を打って、「お葬式」のイメージを変えた印象すらあり、低価格や規模の小さなお葬式を一見するとわかりやすくシンプルに見せたことが特徴の一つといえるかと思います。
しかし実はそのシンプルさを前面に強力に打ち出すことで、重要ではあるけれどややわかりにくい部分の印象をあえて薄めている気がしなくもありません。
ここでは、便宜上「ネット葬儀社」という言葉を使用していますが、厳密にいうとネット葬儀社は葬儀社でなく「葬儀社とご遺族の仲介をする葬儀社紹介業者」です。
広告にある電話番号はそれぞれのコールセンターで、実店舗のリアル葬儀社の受付窓口ではありません。
これらの葬儀社紹介業者は自らでお葬式を施工するわけではなく、「小さ〇お葬式」などのブランドのお葬式のシステムを請け負ってくれる全国の提携葬儀社とご遺族を仲介し、ご遺族の居住エリア・お葬式を希望するエリア・希望するお葬式の内容を踏まえて、請け負ってくれる葬儀社にお葬式を依頼(発注)します。
請け負ってくれる葬儀社は事前には決まっていないことが多いでしょうから、あってはならないことですが、いろいろな意味で葬儀社の当たり・ハズレもあるかもしれません。
極端な話ですが、例えばA葬儀社の悪い評判を聞いてそこを避けるため、他の情報がないからネット葬儀社に依頼したら、結局その評判の悪いA葬儀社が請け負うことになった、という可能性もなくはないのです。
また実際にお葬式を行う斎場が、結果的にご遺族の希望とずれてしまうこともあるようですので要注意です。ここで行われるお葬式はパッケージングされたものでそれ以上にもそれ以下も出来ず、実際の現場ではより行き届いたサービスを受けることが出来ないこともあるようです。電話だけのやりとりで決めるわけですからそういうこともあるでしょう。
その様なリスクも十分踏まえた上で選ぶ必要があるのがいわゆるネット葬儀社だと考えてよいと思います。