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葬儀のエトセトラ

一日葬を考える③

2025.10.12

一日葬を考える③

一日葬についての回の最終回です。

 

一日葬を考えるにあたって大事なこと

今回の最初の回の冒頭で「一日葬とは、読んで字の如く、「一日で行う葬儀」を指します。」としました。

これは日本で大きな割合を占める仏式の葬儀を前提に、通夜・葬儀の二日間に亘る行事の内、通夜を省いて行事を一日のみで行うということがネーミングの主たる理由でしょう。

(しかし、この「一日葬」という言葉はどこの誰が使い始めた言葉なのでしょう?)

しかし世の中を見渡せば、仏教に帰依する方ばかりではありませんし、現実にお葬式に費用をかけられない方もいらっしゃいますし、中には「お葬式にお金をかける必要性を感じない」という方だっていらっしゃいます。

そこには様々な事情がりますので外野がとやかく言うことではありません。

 

大切なのは見送る方が様々事情を踏まえながら納得して見送ることです。

 

 

 

前回のお葬式の形式・名称の話の中で火葬式や直葬というものに触れました。

葬儀会社によっては、この火葬式や広義での直葬を「火葬式」とは呼ばずに、きちんと仏式で僧侶を呼ばないことを明記した上で「一日葬」としてプラン設定しているところもあります。

一日葬を「通夜を省くから費用を軽減できる」的なイメージを植え付ける様な展開をする葬儀会社より、元々費用がかからない火葬式を直接的な表現ではなく一日葬と言い換えているところに丁寧さを感じます。

 

少々ややこしくなってしまいましたが、「一日葬」や「火葬式」、「家族葬」という名称は、きちんとした統一した定義があるわけではなく、各葬儀会社が独自の見解でプランを設定したり、広告を打ち出しているものです。

 

それぞれの名称を広義にとらえて、「直葬は火葬式」、「火葬式は一日葬」、「一日葬は家族葬」それぞれそのように考えられることをであるとすると、直葬も家族葬のひとつと考えられなくはありません。

サービス内容を明確にプラン名称に反映させている葬儀会社がほとんどだと思いますが、直葬を家族葬に含めて、格安な価格設定にしてそれを「家族葬」と大々的に展開している葬儀会社もあります。

(そしてその後に様々なオプションの追加を提案する事例もよく聞きます。)

そのご遺族や親族等関係者が思い描く家族葬がいわゆる直葬であるなら費用的にも問題ないのですが、「お寺様を呼ぶ」「近親者親族等をある程度多数呼ぶ」「花を多く準備する」等直葬とはいえない極々一般的な仏式のお葬式をご家族が想定されている場合は、直葬の費用ではそのお葬式の費用を賄うことはほぼ間違いなく無理です。

この様に名称などの一部分だけで判断すると、一般消費者と葬儀会社の間で必ず認識の差が出ます。

そして思いがけない費用になってしまいます。

そうならないように、それぞれの名称にとらわれず、名称に統一した定義がないことを踏まえて、しっかりお葬式のサービスの内容を確認することが大事です。

 

ここで何度もお伝えしている様に、些細なことでも葬儀会社の担当者に尋ねることです。
 

 

弊社では事前相談時や実際の依頼時にいろいろなお話を聞かせていただき様々なご提案をした上で、ご家族のご意向に添えるお葬式が出来るように努めますので、お葬式について分からないことがある場合はご相談ください。

 



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