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葬儀のエトセトラ

住民票と本籍②

2025.08.09

住民票と本籍②

前回からの続き。今回は本籍についてです。

 

現在の戸籍謄本はこんな感じです。以前は手書きでしたので、役所の方が達筆すぎると判読出来ないなんてこともありました。

 

本籍とは、戸籍とは

 

本籍とは現行の戸籍制度において、戸籍に記載された人が任意に定める日本国内のいずれかの場所のことで、戸籍とは日本国民が出生してから死亡するまでの身分関係(出生、婚姻、死亡、親族関係等)を登録し、公的に証明するための公簿です。

現在の戸籍は一組の夫婦と姓を同じくする未婚の子を単位に作られ、戸籍法に基づく届出より記録されて、本籍の自治体(=本籍地)の役場に保管されています。

 

というのが、本籍に関するおおまかな説明です。

我々が「住民票に記載されている住所」を確認するのは、住んでいるという登録をしている自治体に死亡の事実を届ける手続きのため、本籍を確認するのは死亡の事実を戸籍に反映する手続きのためで、これらを記載するのが死亡届ということになります。

 

打ち合わせの時に「本籍はどちらですか?」と尋ねると、大半の方が「?」という顔をされます。

これは仕方のない話で、日々の日常生活において戸籍や本籍を意識する機会は格段に減りましたから。

結構な割合で「あ!免許証を確認しよう!」と仰られる方がいらっしゃいますが、現行の運転免許証からは本籍の欄はなくなっています。(免許証の中にあるICチップにはデータがあります)

 

 

運転免許証の本籍欄は2010年の道路交通法改正により表面から削除されました。

 

 

 

 

本籍は覚えていない人が多い

本籍を覚えていない方が多い理由の一つが、日々の生活であまり意識することがないからですが、他の理由としては、本籍は変更することが可能で、変更を繰り返すとそれ自体を忘れてしまうからということもあるかもしれません。

一般的に本籍を変更するタイミングは親の戸籍から抜ける時である結婚する時が一番多いでしょう。

結婚する時には新しく戸籍を作ることになりますからね。

その他のタイミングとしては離婚をした時。

戸籍の筆頭者ではない方が結婚時の戸籍から離れ、新しい戸籍を作る(もしくは結婚前の戸籍に戻る)ことになります。

また、新しく戸籍を作る場合、本籍は現存する場所であれば、どこにでも置くことが可能です。

例えそれが、自分に縁もゆかりもない所、例えば皇居や(日本の)ディズニーランド、沖ノ鳥島や南鳥島等、現実的には住居を構えることが出来ない場所でも法的に問題はありません。

日本では皇居に本籍を置く方が多い様です。

 



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