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新しい葬送の方法「散骨」②
2025.05.18

前回に引き続いて散骨について。
今回は散骨のメリット・デメリットについてお話します。
散骨はメリットだけではなくデメリットがあることも十分考慮する必要があります。
散骨のメリット
・故人の希望を叶えることが出来る
→生前に思い入れがあった山や海などに遺骨が撒かれ自然に還ることが出来る。
・費用が抑えられる
→お墓や納骨堂を準備・手配する必要がなく、初期費用や管理費用がかからない。
・次世代への負担を軽減出来る。
→お墓や納骨堂の様に管理・維持する必要がなくなります。
子ども・孫世代に負担をかけたくないという気持ちが大きい方にとっては安心です。
また管理後継者がいない場合も同様です。
散骨のデメリット(どちらかというとこちらの方が重要です。)
・遺骨が残らない
→当然ですが、遺骨の全てを散骨すると、後の回収が不可能になります。
後に気が変わったり、親類から分骨を求められても後の祭りです。
・一般的にいうお墓参りが出来ません。
→墓石の様な明確な墓標がないので、手を合わせる対象がなくなってしまいます。
・家族や親族の反対
→従来の供養方法と大きく違うので、家族や親族内でのトラブルに発展する可能性があります。
・実は案外費用がかかる
→遺骨の形が残ることは絶対NGなので、パウダー状になるように粉骨する必要があります。
またどこにでも散骨してもよいというわけではないので、自身で船を手配したり、
散骨事業者に依頼する必要があるので、実は案外費用がかかります。
・散骨が許可制・禁止の自治体がある
・自治体によっては散骨をすることに対して許可が必要なところ、または散骨自体を禁止しているところもあります。
(現時点で北九州市では禁止もされていませんし、許可制でもありません)
この絵の様な散骨を想像される方が多いのですが、船に家族が同乗する方法は費用が高額になりがちです。弊社では散骨は散骨業者に依頼する形になります。
メディア等の取り上げ方のせいもあるのかもしれませんが、散骨は手軽な葬送方法の様にとらえられがちです。
しかしメリットを上回るデメリットもあり、いろいろ面倒なことが多いのも事実です。
ですので、散骨の是非は別にしても、今後、自身の今後や家族の今後において、散骨を検討される場合は十分熟慮してください。