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葬儀のエトセトラ

本当のところネット葬儀社ってどうなのか?②

2024.12.22

本当のところネット葬儀社ってどうなのか?②

ネット葬儀社の考察後半戦です。

 

「小さい」のは規模であって、費用ではない

 

テレビCMやインターネット広告でよく目にするいわゆるネット葬儀社。

一般の方にはまだまだわかりにくいお葬式をわかりやすく・低価格・高品質で提供するというふれこみで、家族葬の代名詞の様になった一般的に知名度の高い葬儀ブランドがいくつかあります。

広告も一見シンプルでわかりやすそうですし、何より「こんなに費用を抑えてお葬式が出来るんだ」と思わせる価格設定も衝撃でした。

しかし、そこは宣伝のうまさ。よくよく調べていくと、

連呼される「小さな」はあくまで小規模であることの「小さな」であって「イコール費用が小さい(安い)」とは一概には言えないのです。

 

また最近になって広告の雰囲気が変わってきました。

新聞の折り込みチラシに「最安プラン(火葬料含めず税込み10万円以下)」が掲載されなくなったりと(ネット広告には掲載中ですが)どこか「格安」というネット葬儀社の一般的なイメージの払拭を狙っている様にも見えます。

実際の折り込みチラシに掲載されている最安プラン以外のお葬式プランはこれまで強いインパクトを与えてきた「極端に安い」という印象は受けません。

「少人数の規模小さなお葬式=低費用」というイメージを世間に与えたインパクトはありましたが、結局のところ「小さい」のは規模であり費用のことではなく(低費用なのは極々限定的)、実は「小さい費用」のお葬式を売りにしたいわけではなく、注目された斬新な広告はあくまでもイメージ戦略・釣りの広告に過ぎなかったということなのでしょう。

葬儀の会社にもいろいろあるのです・・・

 

ネット葬儀社と提携先葬儀会社との関係性

 

一般的な社会のシステムを考えれば何ら不思議なことではありませんが、実際の葬儀社がネット葬儀社からの依頼のお葬式を施工すれば、ご遺族から頂戴したお葬式の費用にはネット葬儀社に支払う仲介手数料が含まれます。また莫大な広告費用もかかっているわけですから、この仲介手数料にこの広告費が含まれていると考えるのは極々普通のことでしょう。

ネット葬儀社のお葬式プランは一般的には周辺の葬儀社の同等のプランよりも安価もしくは同等と思われますが、実際にお葬式を請け負った葬儀会社はその中から仲介手数料を払うわけです。当然請け負った葬儀会社は、利益を圧迫することになりますから、サービスの質の低下の可能性があったり、オプションの追加がなされて、当初よりも費用がかさんでしまうということになりかねません。

それらのマイナス面が依頼したご遺族に向けられるのであれば、絶対避けたいところです。

では、各葬儀会社がメリットが少ない、もしくはメリットを制限されるネット葬儀社との提携を継続しているのかという理由として、圧倒的な宣伝力による集客、そしてネット葬儀社からの施工を請け負うことで、今後につなげるためであろうことは想像に難くありません。

 

 

ネット葬儀社の構造を知ると「なるほど!」となりますね。

 

結論「ネット葬儀社に頼らず地元(希望地)の葬儀会社に事前相談を」

 

ネット葬儀社はインターネットで検索すると必ずと言っていいほど、上位に表示されます。

莫大な広告料の成せる業です。

しかし、冒頭に掲げた「小さいのは規模であって費用ではない」ということや、ここまででお話しした内容を踏まえれば、もう斬新なイメージを打ち立てたネット葬儀社を利用する利点はあまりないといえるでしょう。

(もちろんネット葬儀社各社のシステムを徹底的に調べ上げて挑むのはそれはそれでありです。)

それよりもはじめからネット葬儀社を介して実際にお葬式を行うであろう地元の、もしくは希望するエリアの葬儀会社を探して直接そこで事前相談する等検討することが得策でしょう。

緊急を要する場合はやむを得ずインターネットでの口コミ等に頼らざるを得ませんが、それでも近隣の葬儀社をいくつかあたってみることがよい結果をうむことになると思います。

 

弊社でも、もちろんお葬式の事前相談を承っています。

お電話でちょっと気になったことをご質問いただくだけでも、実際に小倉南区の本社・城野斎場や小倉北区の熊本・式典会館にご来館いただき葬儀場を見ていただくことも可能です。ひとつひとつわからないことを解決していくことが、お葬式に対する不安を払拭することにつながり、それがご意向に沿ったお葬式を行うことの第一歩になるのではないかと思います。



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