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格安葬儀社とは?②
2024.11.24
前回に引き続いて低費用のお葬式サービスを提供するいわゆる格安葬儀社を考えてみます。
お葬式のサービス内容を示すアイコン。それぞれが指し示す内容もよく確認しましょう。
見えにくい制限
ほとんどが本当に小規模で低価格のお葬式を行う良心的な葬儀会社・葬儀場でしょう。
しかし逆に低価格を売りにはしていても、実際には様々な制約を設けている葬儀の会社もあるようです。
例えば、
・低価格のお葬式が可能であることを謳ってはいるが、いろんな理由をつけてオプションが追加されていき、
最終的に想定以上の費用になってしまう。
・亡くなった病院や施設から出たら次に故人と会えるのは火葬場でその間故人と面会が出来ない。
(いったいどこでどんな風に安置しているか、なぜ面会できないのか気になりませんか?)
・一定時刻を過ぎると遺族は葬儀場に宿泊できず、帰宅しなければならない。
(故人と最後の夜を過ごしたくありませんか?)
・会葬者の制限がある。会葬者がその制限人数を超えると追加費用がかかる。
(訃報連絡を受けた突然の会葬者に対応で出来ない)
・5名程度だと4~6畳くらいの広さしかなく会場が極端に狭い。
(窮屈ではありませんか?最後のお別れの場所にふさわしいですか?)
・駐車場がない、または葬儀場から遠い。もしくは駐車できる台数が少ない。
(一人に一台の車社会。会葬者が少なくても全員が車で別々に来たら対応出来るのでしょうか?)
もちろん全ての格安葬儀社がこの様な制約を設けているわけではないでしょうが、
こういった制約を設けているからこそ費用を抑えられるという一面はあるでしょう。
先ほど「~可能である」と少し回りくどい表現をしましたが、この様に様々な制約を受け入れることを条件として「(低価格が)可能である」という側面があると考えた方がよいのかもしれません。
葬儀場の継続性
あとこれは費用の問題とは別なお話ですが、「どこどこでお葬式をした」というのは案外重要なのかもしれません。
葬儀会社のネームバリューの話ではなく、経営がきちんとされているのかという事業の継続性の話なのですが、自分の家族のお葬式をした葬儀場が、お葬式をしてからそう何年も経たないうちに無くなっていたらどうでしょう。何かちょっと悲しいですよね。
コンビニ撤退などの居抜きで新規オープンした葬儀場にはなんとなく違和感があるかもしれません。
(居抜きの場合、当然出店コストは抑えられます。これが低価格展開が可能の理由の一つとも考えられますが)
低費用であることにとらわれすぎることで、送る側の気持ちが万全でなく、お葬式に違和感を感じたままだと後悔が残るかもしれません。
お葬式の内容はもちろん、「どこで」というのも大事な要素。よく検討しましょう。
何度もお話ししているようにお葬式を出す側の事情や希望、故人に対する想いは様々なので、どれが良くてどれが悪いのかは一概に決められるものではありませんので、それぞれのご家族の判断ですが、費用だけでなく、それに含まれるサービス内容、そしてお葬式を出すご家族ひとりひとりの気持ちなどを総合的に判断して葬儀会社・葬儀場を決める必要があるのではないかと思います。