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結局のところネット葬儀社ってどうなのか?①
2024.12.12
以前の回で、いわゆるネット葬儀社(何度も書きますが、現実にはネット葬儀社は現実にお葬式を行う葬儀の会社ではなく、パッケージングされたお葬式サービスを提供し実際にお葬式を行う現地の葬儀会社を紹介する仲介業者です)について「近年注目を集めてきた」と過去形にしてみました。
こうしたネット葬儀社はインターネットで注目を集めた側面が大きかったのですが、時間の経過とともに同じくインターネットにその実情(もちろん良い面も含めて)が詳らかにされることで世間的にも新鮮さや斬新さがなくなった様に見えます。
事前相談せずに依頼するとびっくりする費用になるかもしれません
ネット葬儀社の素顔
各社の資料を取り寄せ研究してみたところ、いわゆるネット葬儀社は、
「お葬式について事前にいろいろな情報を集め研究をされた方が、上手に利用する葬儀仲介会社」
といったところでしょうか。
事前相談が出来ないまま、どうしてよいかわからずに慌てて決め、飛び込みで行く葬儀社ではありません。
「一見単純明快でわかりやすそう。でも実は一番わかりにくく、結果思った様にならない。」
これがいわゆるネット葬儀社の素顔ではないかなと思われます。
上手に利用すれば希望に沿ったお葬式が出来るし、そうでないと悪い意味で思ってもいない結果になります。
「上手に利用すれば」というのは、数社で事前相談をしてある程度「お葬式とはどんなものか」「お葬式には何が不可欠で何が必ずしも必要でないのか」を知った上で、且つそのネット葬儀社とも事前相談をして、且つ実際の葬儀場で担当者と接する場面でも自分たちの意思を伝え希望に合ったお葬式にするという強い意思を持つことです。
・・・ただ現実的にその場において、そのような姿勢で臨むのはなかなか難しいのではないかとも思われます。
時には「それはいりません」と断ることも必要です。
リアルな事前相談や葬儀場見学には消極的
ただネット葬儀社は実際に葬儀場を見学したり、実際にカタログやパンフレットを見たりしながら葬儀担当者と話をするなどの「リアルで見える」的な事前相談については消極的に見え、事前相談は電話やメールでの対応が多い様に見受けられます。
これは実際にあった話ですが、ネット葬儀社の自社ブランド葬儀場(フランチャイズ)の見学と担当者と実際に会っての事前相談をお願いしたところ、「電話でお話を伺います」と電話相談のみになっしまったり、葬儀場の見学をお願いしたところ「数日先まで葬儀が入っていて当分実際に案内出来ない」と言われてしまったり・・・。
しかも、その直後にその葬儀場をアポなしで見に行くと実際にお葬式は行われていなかったとのこと。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、お葬式というのは突発的なことの連続で、(関東圏など特殊な事情を抱える地域ではあり得る話ですが)北九州では三日も四日もスケジュールが埋まっているとは考えにくいのです。
つまり事前相談や葬儀場見学を遠回しに避けているのことすらあるようです。
さらに、これがどういうことかというと・・・。
事前相談をじっくりされると困るのでは?とも思ってしまいます。
もしもが急にやってきて、飛び込みで依頼してくれたら・・・などと考えているのか、はたまたしっかり事前相談をする人は相手にしたくないのかと勘ぐりたくなってしまいます。
(可能性として、人手不足で直接事前相談に対応できる人がいなかったから嘘をついたということも考えられますが、それなら本当の理由を言うことに何の問題もないはず。)
何度もここで事前相談の重要性について触れてきました。それは葬儀場の雰囲気やサービス内容や費用などじっくり検討することが、「ここでお葬式をしてよかった」と思えるお葬式の第一歩だからで、この部分を否定するとなると、飛び込みで何もわからない状態でお葬式を依頼してもらうことにメリットがあると考えているからではないでしょうか。
ですが、飛び込みで依頼し、何もわからないまま担当者の提案を「専門家がそう言うのなら・・・」と断らずにどんどん受け入れていくと、いつの間にか思ってもいない、希望とはかけ離れたお葬式になったという結果になりかねません。