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自宅でお葬式をするということ

2025.06.07

自宅でお葬式をするということ

少し前に”自宅へ故人をお連れする”ということについてお話しました。

今回は自宅葬についてかいつまんでお話します。

(なぜ「かいつまんで」なのかというと、細かくお話するとかなり長尺になるからです)

 

近年はこの鯨幕を見ることもすっかり減りました。

 

40年ほど前までのお葬式

40年ほど前までは現在の様に斎場ではなく、自宅でお葬式を行うことが主流でした。

故伊丹十三監督の作品に「お葬式」というものがあります。

中盤の内容はさておき、序盤と終盤を見て頂ければ、関東圏と北九州の文化や風習の違いもあるでしょうが、60代以上の方がイメージする自宅葬はあの様な感じだったと言ってよいかと思います。

この作品が1984年の公開ですから、今から40年ほど前です。

 

自宅内に白黒縦縞の鯨幕を張り、祭壇を造り、棺を運び込み、隣近所から奥様方が総出で通夜時の食事の準備をして、夜は友人知人や近所の方々が故人を偲んで酒を酌み交わし、蠟燭の火を絶やさぬ様寝ずの番をして、翌日は住み慣れた家から家族や近所の方々に見送られて出棺をする、という流れですね。

 

しかし近年の様々な視点や傾向から見てもこの様な形のお葬式は、かなり減りました。

この大きな原因はお葬式を行う場所が自宅から葬儀会社の持つ斎場に代わってきたきたことで、さらにその要因のひとつが上記の「隣近所から奥様方が総出で~、夜は友人知人ご近所の方々が~」という部分にある様にも思えます。

(この辺も深堀りしたいところですが、またの機会に。)

 

 

 

近年の自宅葬

なので、そういうところを差っ引いて、近年の現実的な自宅葬についてお話することにします。

近年、自宅葬を希望される方の理由としては

①「故人が自宅でお葬式をして家族に見送られたいと希望していた」

「残された家族が自宅から送り出したいと希望している」

という故人や家族の想いが強い場合

②お葬式の費用を抑えたい(抑えなければならない)

③上記二項目のミックス

 

などが大半を占めると思われます。

①②③どのケースでも弊社では対応が可能です。

事前相談時やお葬式の依頼時にお申し付けいただければ、最大限対応させていただきます。

ただし、どうしてもご希望に添えないケースもあるかもしれません。その時はご了承ください。

 

あと①②③どのケースにも当てはまることですが、やはり制約というのはあります。

前回の自宅安置の話の中にもありましたが、

 

・エレベーターのない集合住宅の二階以上のお部屋の場合

・エレベーターがある集合住宅でもエレベーター内に搬送用ストレッチャーや御棺が入らない場合

・その他、建物・部屋内部の構造上、搬送・移動・安置・出棺に適さない場合

 

などです。特にお葬式の場合は自宅安置のみ行う場合と違い、室内に御棺を置くスペースがあるのか、室内から御棺を外に出すことが可能なのかということも考えなければいけません。

 

近年の住宅は集合住宅・一戸建てを問わず、通路が狭いなどご遺体を迎え入れることが難しい造りになっていることも多いですので、気になる方はご相談ください。

また、聞くところによると、最近、集合住宅では、自宅でのお葬式を禁止にしているところもあるらしいので、大家さんや不動産管理会社に事前に確認する必要もあるかもしれません。

 

状況によっては上記の様な場合でも対応できる可能性もあります。

最大限柔軟に対応出来る様検討します。

①と③については、通常斎場で行うことを自宅に場所を移して行うことになるので、ご自宅でご家族に対応していただくことも多々あるかと思います。

例えばお寺様などの宗教者を招く場合には、お迎えする準備(控室やお出しするお茶、駐車場など)が必要になります。

 

②については、宗教者を呼ばないお別れ会の様な形式になることも想定されます。

この場合も、お葬式にかかる費用を抑える必要がある場合(葬祭扶助制度の利用も含めて)と、あえてお葬式に費用をかけない場合(世相を反映しているといいましょうか…実際にこの様に仰るご家族の方もいらっしゃいました)などがあるかと思われます。

 

③の①と②のミックスの場合も含めて、いずれの場合も故人の尊厳と、ご家族の皆様のご意向を伺った上、十分配慮し対応させていただきます。

お葬式の考え方や価値観はそれぞれですので、事前相談時や打合せ時にご意向をお聞かせください。



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