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日々のアレコレ

ある著名な方のお葬式の選択

2026.08.16

ある著名な方のお葬式の選択

お盆が近づいてきた辺りから、前回取り上げた件も含め、お葬式のことやお墓のことを取り上げる新聞記事・ネットニュースをよく目にするようになりました。

そのほとんどが葬儀の高額請求や墓じまいトラブルでどちらかというとネガティヴなお話で、読むたびにいろいろ考えさせられます。

こういった記事が一般の方にとってお葬式やお墓のことを考えるきっかけになってくれればそれはそれでよいのかなとも思いますが、実際今、こういったお葬式やお墓のことについては、いい意味でも悪い意味でも岐路に立たされていると感じます。

 

さて、前回お葬式のトラブルについてつらつらと書き綴りましたが、その続きになります。

 

 

>「消費者(ご遺族)側が提案されるサービスに対して極端に警戒心を持って構えてしまって、逆にその家族や故人に見合ったお葬式が出来なくなりそうになり、のちのちのことを考えて提案せざるを得ないこともあります。」というところについて、過去にちょっと考えさせられる出来事があったことを思い出しました。

 

弊社でのことではありませんが、経緯は下記のようになります。(具体的な名前を出すと案件を特定されかねないので、詳細については公表されていない点は推測で、公表されている点も少し内容を変えています)

 

 

ある著名人の訃報

ある界隈で著名な方が亡くなりました。

過去の功績はもちろん、近年においても幅広い層からリスペクトされる存在でした。

故人の親族は亡くなったことの事実を公表したうえで、火葬式が行われる日時場所も公表しました。

(なお、このコラムでは幾度となくお葬式の形態を取り上げてきましたが、ここでいう火葬式はおそらく「数日の安置後に、一般の方が想像する一般的なお葬式をせずに火葬のみを行うほぼ直葬」の形だと思われます。この場合費用が抑えられる反面、様々な制約があり、火葬当日に参列できる人は物理的に制限されることがほとんどです。)

一部界隈では非常に著名な方であることもあり、親族の元へは参列を希望する人からの連絡が殺到しました。

そこから予想される会葬者はおそらくその数は数百人規模。

親族の予想を大きく上回る反応で、結果、親族の取った行動(というより取らざるをえなかった行動)は、日程・内容(火葬式で行うこと)は変更せずに、やむを得ず一般の参列を完全にシャットアウトすることでした。

(しかも当日のことを危惧した葬儀会社からは予想される一般の会葬者について厳しく言われたとか・・・)

 

この話を聞いた時に、同じ葬儀の打ち合わせ・様々な手配を担当する側として、実際の状況がどの様なものだったのかが気がかりでなりませんでした。

 

お葬式の選択肢

 

これは最善の方法だったのだろうか?

家族親族と最後のお別れを希望する人たちにとって最善の方法だったのだろうか?

何かいい方法はなかったのだろうか?

どうすればよかったのだろうか?

依頼を受けた葬儀会社はきちんと状況を把握し適切な提案をしたのだろうか?

 

お葬式は短時間でいろいろな選択を迫られます。ご家族に多少の準備を強いることにはなりますが、出来るだけわかりやすく負担を少なく打ち合わせを進めていきます。

 

どうすればよかったのか。

考えられる方法としては大きく以下の様なものがあるかと思います。

 

①死亡の事実・お葬式の日程を公表する。

故人の功績等を考慮し、参列者数を予測したうえで、それに見合う広い葬儀場でお葬式を行う。

②死亡の事実は公表したとしても、お葬式の日程は公表しない。

③死亡の事実は火葬後しばらくして公表する。

④死亡の事実を公表しない。(後々風の噂で亡くなった事実を知る方が多数出ることになりますが)

 

等々でしょうか。

死亡の事実・お葬式の日程の公表、家族葬であることや火葬式であることを告知して会葬者・供花・香典等を一切辞退する旨も公表するという方法もなくはないですが、少人数限定の家族葬や火葬式の場合には遺族すら待機する場所が限られる場合がほとんどです。

一般の方が思うお葬式と現実のお葬式(特に家族葬・火葬式・直葬)が乖離することは現実によくあります。

 

「自分一人くらい行っても大丈夫だろう」

「自分一人くらいお花を出しても問題があるはずがない」

 

おそらくこれが一番現場を混乱させます。

人が来ても待機場所がない。

供花をいただいても置く場所がない。

(葬儀会社によっては、予定していた参列者以上の参列があった場合やその他予定されていないことが発生するとペナルティ的な追加料金がかかる場合があります。)

 

こういうことが容易く想定される場合、葬儀会社はほぼ間違いなく①もしくは①に類する提案をします。

結果的にこれが親族が後悔する可能性が低く、現場が一番混乱しない方法だからです。

そして、これは、いつかの機会に取り上げようと思っていることですが、しっかり香典をいただくこと。「こんな時にお金のことなんて!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは結構重要です。

なぜなら香典収入は葬儀費用の一部に充てるための意味合いもあるからです。

(香典収入についてはまたいつか)

 

 

長くなりそうなので、今回はここまで。



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