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香典の意味合い
2026.09.06
先日のこのコラムの中で香典による収入について触れました。
香典の一般的なイメージは「通夜・葬儀の時にご遺族に渡す金銭」だと思われます。
ですが渡す側も特に深く考えず、「お葬式の時には香典を包んでいくのが当たり前」というくらいの感覚になっているかと思います。
しかし、その香典がどの様な意味を持ち、どのように扱われるのか等については喪主を務めたことがない方にはわからないことかもしれません。
ここでは香典そのものの意味合いやどういった効果や役割があるのかについてお話しようと思います。
なので今回ここでは、形式的な「香典袋の表書き」、「香典として包む金額やお札の入れ方」については割愛します。
この辺は市販されている香典袋のパッケージに記載されていることが多いのでそちらを参考にしていただくのが手っ取り早くてよいかと思います。
また、お葬式は地域に根付いた風習・慣習の側面も持ち合わせていますので、香典に関わることについても地域によって考え方が違うことは多々あり、下記の内容は一般的、もしくは諸説あるものの一つの解釈で、香典に関することを総括しているわけではありませんので、ご了承ください。
そもそも香典とは?
香典は元々は「香奠」と表記してて、別の呼び方で「香料」とも言います。
「香」は葬儀の際に焼香に使う香・線香の意、「奠」は「お供え物」の意。
香典はお供え物であると同時に不測の事態に直面した故人の家族への支援の意味もあり、古くは食料を送り、それを葬儀の期間の僧侶へのもてなし・参列者への食事に使っていたとのこと。また死に対して穢れの思想が強かった時代に、穢れが広まらないように、予め故人の家族親族の食料とする配慮があったようです。
昔からお葬式にはこういった隣近所両隣りの相互扶助の側面があり、香典もそういった意味合いがあったということです。
(これはそのうち取り扱う題材ですが、このお葬式の隣近所両隣りの相互扶助の超拡大版が、葬儀の互助会と呼ばれるものなんですね。)

受付で記帳し親族に弔意を伝えることで葬儀に参列する意識がグッと高まります。葬儀に参列の際は遅くとも開式前15分には会場に到着し落ち着いて葬儀に臨んでいただけたらと思います。
余談ですが・・・「死は穢れなのか」
因みに死を穢れとして扱う例として、葬儀への参列後帰宅した際に塩で体を清めるというのがありますが(なので葬儀の際に会葬者に配られるお茶やタオルなどの会葬御礼品に塩が添付されていることが多いのです)、実はそもそも仏教では死を穢れとはみなしていません。
対して死を穢れとして捉えているのは神道です。
自宅に亡くなった方を安置する際に、その自宅に神棚がある場合、神棚を半紙等で覆う神棚封じを行います。
これは神様に対して穢れが及ばないようにするものです。
宗教学者ではないので難しい話は置いといて、多くの日本人の深層心理としては仏教と神道は線引きされるものではなく共存しているので(仏壇と神棚が同じ部屋にあったりすることも多いですし)、「塩で清める」というのは「死を穢れ」としているのではなく「死を畏れる」という感じで日本の風習や文化といった側面が強いのではないかと思います。
いきなりの余談で長くなってしまったので、今回はここまで。
次回に続きます。








